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名古屋父母会レポート

2017年7月11日

H29年7月1日(土)、13時より、「AP名古屋.名駅」会議室にて、約60名の皆様にお越しを頂き、父母会名古屋会場が開催されました。

父母会会長、丹羽 一之様のご挨拶の後、父母会参与、横井 和彦教授より、ご挨拶を頂きました。

 

引き続き、横井教授からは、経済学部の学びについて、ご自身の授業風景の写真をスクリーンに映し、各学年の授業内容をご説明頂きました。

 

〔1年生〕基礎演習の在り方や論文レポートの書き方の様子。

〔2年生〕エコノミーワークショップ、及び、新語で読み解く中国経済の授業の様子。 

〔3年生〕基礎学問である中国経済の演習・ゼミ授業の様子。

〔4年生〕卒業論文のまとめの様子。

 

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大型教室での講義の他に、「基礎演習」「エコノミーワークショップ」「ゼミ」を中心とした少人数教育にも、力をいれていることをお話しくださいました。

 

特に、今、2年生は「ゼミ選考」を受けている真最中であり、ゼミで学ぶことの大切さについて、また、1次募集に選ばれなくとも、2次募集への意欲を持ち続けることなど、リアルタイムの学生の様子を教えて頂きました。

 

 

◆【講演】

「昨今の就職事情~保護者に期待される役割とは」

   講演者 マイナビ副編集長 吉田 優太 氏

 

吉田氏の講演内容の要旨を以下に記します。

 

資料の配布(グラフ・表 等)

 

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*1.6倍を超える売り手市場とされる就職事情のなか、今年度の大企業・中小企業混在の大卒求人倍率は、1.78倍である。

 

*従業員500人以上の大企業の大卒求人倍率は、0.71倍である。大手企業への就職は、売り手市場とは言い難く、ハードルは高い。

 

*大企業の雇用環境としては、量より質を重視した採用で、一昨年をピークに大卒求人倍率は減少傾向にある。

 

*WEB上でエントリーを行う時代になり、応募の簡易化というメリットの一方、企業情報の増加による企業選びには、煩雑さが伴うこと。

 

*選考試験として、筆記試験の他、ディスカッション形式である集団討論、複数人による集団面接、数次回に及ぶ個人面接など、選考は複雑化していること。

 

*スケジュールとして、2月から3月にかけてエントリーシートの受け付け、3月から5月にかけて個別説明会・ES提出・筆記試験、5月から6月にかけて集団面接、個人面接、6月から7月にかけて内定の通達。

 

*現在の就職活動は短期決戦である。

 その中で起きてきたことは、「インターンシップの増加」。

 企業側からの利点は優秀な人材の発見。学生からの利点は自分の適性の把握。

 

*インターンシップの開催月は、夏休み、春休みを利用した、8月、9月、2月が多く、1dayから1週間、2週間と様々であること。

 

*3月の企業エントリーが始まるまでに準備しなかった学生は、就職活動に苦戦しているが、インターンシップに参加した学生は、準備レベルが高く、比較的就職活動がスムーズに進む傾向にある。

 具体的な数字としては、2月までにインターンシップに参加経験のある学生は、6月時点で72.1%の内々定がでているのに対し、参加経験のない学生は、54.6%の内々定率に留まる。

 

*就職活動をする前の2月末までに、自己分析・情報収集を時間をかけておこなうこと。

3月からは、就職活動に邁進するため、自己PRが苦手な人ほど、早期トレーニングによる自己開発行の取り組みをする。

 

お話を伺う中、「自己分析とは、自分のことの棚卸である。」のお言葉が、印象的でした。

 

 

続いて、父母として、就職活動をする子供への接し方を伺いました。

 

*子供とよく会話をし、子供が自分の長所・得意分野で迷う時、小さい時からの様子を知る両親がその個性を伝える。

 

*社会の先輩として、ビジネス視点からの希望を聞きだす。

 

*経営者・経営者陣の考え方が載っているビジネス書籍・ビジネス系の雑誌を与え、採用者側からの物の見方、視点を示す。

 

*子供の意志を尊重して、過干渉にならず、ねぎらいの言葉、温かな食事など、相談役として、サポーターとしての役割を果たす。

 

 

<沼井事務長から吉田氏への質問>

 

Q.どんな人と仕事をしたいか。

A.失敗をしても、その困難を変えていく努力のできる人。

 

Q.大学生に戻るとしたら、何を学び直ししたいか。

A.「統計学」。マーケティングに統計学は、役に立つから。

 

Q.大企業には、学生が発見しやすい企業と発見しにくい企業がある。どのようにして、見つけたらよいか。

A.企業選択の方法、賢い調べ方として、インターネットの検索欄に「シェアNO.1」といれる。知らない名前の会社であっても、その方向の有力企業である可能性がある。

 

Q.女子学生の企業選びについて。

A.「フルミンマーク」の付いた会社は、女性が働きやすい職場環境を目指しているので、選択肢に入れるとよい。

 

 

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続いて、豊田自動織機人事部にお勤めで、経済学部卒業生の杉本 愛様に、お話を伺いました。

杉本様は、名古屋ご出身で、地元にUターン就職をされて2年目、現在のお仕事について、また、ご自身の就職活動を振り返って、忌憚なく、お話しをくださいました。

 

<沼井事務長から杉本様への質問>

 

Q.現在の会社への就職をいつ頃から目指したのか。

A.父親の海外赴任先で、日本の自動車が沢山走っているのを見て、その光景が心に残り、自動車に関係する仕事を志すようになった。

 

Q.どのような就職活動であったのか。

A.40~50社へのエントリーをしたが、会社説明会に行って、心引かれた企業を10~15社に絞り、企業形態が安定しているか、定年まで働けるかを考え、現在の会社には、女性の就労に理解がある「フルミンマーク」が付いていたこともあり、決め手とした。

 

Q.大学生に戻るとしたら、何を学び直ししたいか。

A.英語。海外取引時や他の機会でも、英語での書籍、書類を目にすることがある為。

 

Q.どんな人と仕事をしたいか。

A.素直で、先輩の言うことを吸収できる人、常に疑問を持てる人。

 

子供と年齢の近い杉本様の学生時代のご経験、就職活動のご様子、職場でのお取り組みを拝聴し、子供の将来を少なからず、想像することができました。

 

 

総会終了後 

【個別面談会】

 

○海外留学経験のある杉本様が、主に、留学希望者のご父母からの相談に応じ、

 また、地元就職を望む学生のご父母からの相談にも対応してくださいました。

 

○2年生以上のご父母で、希望者には、5人の先生方が、随時、成績について、就職についての面談を行ってくださいました。

 

 

【グループ懇談会】

 学年ごとに分かれて、懇談を行いました。

 

1年生ご父母  沼井事務長から成績表の見方、学生生活を送るにあたっての注意点をお伝えしました。

 

2年生ご父母  役員、委員が参加し、学生生活のこと、就職のことなどを皆さんとお話ししました。

 

3年生ご父母  4年生のご父母から3年生のご父母へは、子供の就職状況の報告をしていただきました。

&4年生ご父母 一例として、外資系の企業は、試験日・面談が早く、本命企業の練習になるので、受けておくと良いとのアドバイスや、就職活動の失敗談を話していただきました。

 

16時30分を目途にグループ懇談会を終了致しました。

 

ご参加くださった方からは、

「同じ学年のお母さん同士で、情報の交換ができて良かった。」

「初めての参加でしたが、周りの方とお話が尽きることは無かった。」

「子供の成績のことを先生に聞けてスッキリした!」

「子供のゼミでの様子を聞けて、何に取り組んでいるのかわかった。」

とのお声をお寄せくださいました。

 

皆様のご協力で、無事に、名古屋会場を終了することができ、本当に、有り難うございました。

お忙しい中、ご参加くださいましたご父母の皆様、先生方、お力添えを頂きました事務室、父母会事務局の皆様に、心より感謝を申し上げます。

 

中部支部長  飯尾 玲子

お問い合わせ

同志社大学 経済学部父母会

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