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京都観光レポート

2019年6月6日

5月19日(日)  千年の都『京都』を歩く父母会特別散策

 

ちょっと足を延ばして自然の魅力いっぱい宇治へ

源氏物語 「宇治十帖」の舞台、風光明媚なお茶処を楽しんできました。

 今回は天下の茶処、宇治の世界遺産≪平等院≫ ≪宇治上神社≫と宇治川に浮かぶ≪屋形船≫で味わう京料理≪辰巳屋≫へたくさんのご父母の方々とご一緒し、楽しく有意義な一日を過ごして参りました。

 

<宇治橋>

京阪宇治駅に集合し宇治橋へ

 日本三古橋のひとつで、「古今和歌集」や「源氏物語」にも登場。豊臣秀吉が茶会を開いたとき、宇治橋三の間から汲み出した水を使ったとも伝わっております。

10月に開催される「宇治茶まつり」はこの場所で行われており上流側に張り出した「三の間」からの眺めは足がすくみましたが、絶景でした。

 

<平等院>

・「扇の芝」

 表門を入り左手側、平等院観音堂の隣にある大きな松の木の下に「扇の芝」があります。

この場所は源頼政が平家打倒に立ち上がり77歳で謀反をおこし、この地で切腹したと

平家物語「扇の芝」で伝えられています。

・「鳳凰堂」

 普段使っている十円硬貨の表図柄として有名な平等院鳳凰堂

「鳳凰堂【国宝】」は、その翌年阿弥陀堂として建てられ、仏師定朝により阿弥陀如来坐像【国宝】が安置されています。

「鳳凰堂」の周囲には池を配した庭園【名勝・史跡】があり宇治川や対岸の山並みを取り入れて西方極楽浄土への来迎を表したものと言われ、各地の寺院造営に影響を与えました。

神殿作り、寺社建築のなかでも他に類を見ない普遍的価値がある(大事なのは戦火もあわず焼けなかった事など)ので世界遺産指定となりました。

当日は晴天で、鳳凰堂の景観は全面にある阿迂池側から見る姿がとても美しく、池には鳳凰堂の姿が映り込み幻想的でした。扉が閉じてありましたが、極楽浄土を祈り丁寧に手をあわせました。

・平等院宝物館

 鳳凰・十一面観音地蔵菩薩・雲中供養菩薩など発掘されたものが展示されています。 

地中に博物館を作り宗教法人が作った初めての博物館。環境にも配慮したデザイン的にも素晴らしい博物館でした。

 

<屋形船で味わう京料理≪辰巳屋≫>

「夏の風物詩宇治川の鵜飼」より一足早く春の鵜飼船にて、川面に吹く時折さわやかな風を感じながら老舗辰巳屋のおいしいお料理をいただきました。

機会がありましたら匠と鵜がおりなす舟遊びを楽しみたいです。

 

<塔ノ島>

・浮島、昔はありませんでした。中島2つの島(塔の島・橘島)で構成。

・塔の島、十三の島石塔はシンボル日本最大高さ15.2メートル。

1286年鎌倉時代に建立。建立した理由は、宇治橋の何度もの架け替え、そのたびに川の生き物を亡くしてしまい供養のために西大寺の和尚が建立したといわれてます。

反乱が多い宇治川、川の中に150年ほど埋まっていましたが、明治に復興し現在は重要文化財となっています。

エピソードとして 「十三中の石塔上から五層目の笠石が、石川五右衛門上に盗まれ、伏見藤森神社手水の石鉢の代位品としてなっている。」など伝説もあります。

 

<宇治神社>

 山すその路三室路地あじさいで有名なお寺まで宇治十帖の石碑が点々と並んでおり、

宇治全体を見守っている宇治神社に参拝。神社は見晴がよく素晴らしいロケーションでした。

正しい道へと導く神の使い「見返り兎」この地に案内したことから、うさぎの道とよばれ

た手水舎、手を清めるところの水の出口がうさぎになっており微笑んでしまいました。

 

<宇治上神社>

 隠れパワースポット、世界文化遺産に登録されている神社(建物・建造物・本殿全国を探してもこれ以上最古建物はありません)、規模が大きくなかった事や裏が山だったので攻めこまれなかった隠れた場所にあったため残っておりました。

 正面から入って見えるのが、鎌倉時代に造られたという拝殿、その奥が本殿でした。本殿はさらに古い平安時代の神殿作りの建て方で造れておりかなり歴史の深みを感じることができました。

 

<法生寺(橋寺)>

宇治橋の守り寺と呼ばれている橋寺は、日々の修復・管理も含めて(災害などあったとき)責任をもって対応をする役割があると境内内石碑に記載されてます。

十三重石碑はもともとこのお寺にあり、これを塔の島に移しました。いろいろな意味で宇治橋を見守ってきたお寺です。

 

 お天気に恵まれ、新緑の若葉をなでる心地よい音や風。貴族文化の枠を忍ばせる場所が多数点在しており、伝統の奥深さにひきつけられる魅力を感じる旅でした。

新緑に囲まれ、さわやかな風を感じながらの散策、楽しいひとときでした。

最後にお茶団子とお抹茶をいただき宇治を後にしました。

 

 

 すてきな企画、わかりやすい説明をしてくださいました(株)らくたびの山村講師、同行してくださった先生方、父母会事務局の皆様に心より感謝申しあげます。

 

 

副会長  杉野直美

 

 

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同志社大学 経済学部父母会

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