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教育講演会レポート
2022年3月3日
向春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回の教育講演会もコロナ禍の為、オンラインでの開催となりました。
最初に北門理佳父母会会長と角井正幸経済学部長の挨拶があり、
まず甲南大学文学部教授、学生相談室専任カウンセラーの高石恭子教授から
「コロナ禍の学生の心のケアと育ちの支援―親・家族にできることー」という題目で、
下記の項目のお話をグラフや実際にあった事例や学生からの相談などを取り入れてお話しくださいました。
1. 不安の背景にある社会状況
⚪︎ポスト近代の原理
⚪︎わが国特有の社会原理
⚪︎心に波紋を広げるSNSの拡散情報
2. 調査からみるコロナ禍の学生の不安・悩み
⚪︎文部科学省「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」
⚪︎全国大学生協連の調査から見える学生のこころの状況
⚪︎「2年生問題」と学生のこころのケアに関するメディアの注目
3. コロナ禍の大学で学生が体験していること
1)遠隔授業の導入という観点から
[得たもの][失ったもの]
2)コロナ禍の学生生活という観点から [失ったもの]
⚪︎その他一人ひとりの学生が被った様々な体験
4. 喪失へのこころの反応と回復のプロセス
1)コロナ禍の喪失体験と学生の心理的反応の過程
2)コロナ禍における喪失とトラウマ(深い傷つき)の特徴
⚪︎あいまいな喪失
⚪︎未来形のトラウマを負った学生たち
3)コロナ禍で顕在化した学生の心理的課題
5. 親・家族が気をつけておきたいこと
1)2000年代以降に起きた学生の体験様式の変化
2)デジタルネイティブ世代の気になるデータ
⚪︎親や組織への従順(主体性の低下)
⚪︎empathy gap(共感ギャップ)
⚪︎これらの現象の要因と考えられること
3)親・家族・大学教職員が気をつけておきたいこと
⚪︎「密」の再評価
コロナ禍で忌避される3密(密集・密接・密閉)
デジタルネイティブ時代の学生の心の成長のために重要なのは青年期の3密(濃密・親密・秘密)
⚪︎「体験」Erlebnisの提供≒≠「経験」Erfahrung
⚪︎いずれ来る対面授業の本格再開にあたっての留意点
⚪︎コロナ禍だからこそできること・経験できたことに目を向ける
続いて株式会社らくたびの若村亮様による
国登録有形文化財の「らくたび京町家(旧村西家住宅)」バーチャルツアーです。
通常は非公開ですが、特別公開やお茶会が開かれることもあるそうです。
まず表玄関には駒止め結界があり、玄関の上に鐘馗さんという魔除けの人形が掲げられています。
中に入ると玄関庭があり石碑と井戸がありました。
正面は勝手口になっていて季節に合った暖簾を掛けてお客様の目を楽しませているそうです。
左手の大玄関を入ると玄関の間があり、その横にある応接間はあじろ風の天井や出格子が印象的でした。
玄関の間から奥に入ると大広間があり、床の間には掛け軸、お花、飾り物を飾ってお客様をお迎えするそうです。
北側には前栽と呼ばれるお庭があり、南側にはお茶室に付属する露地と呼ばれるお庭があります。
お茶室は国宝茶室「待庵」を模した造りになっているそうです。
2階には大広間、月見の間、洋間(書斎)、控えの間と隠し階段がありました。
若村様が各所を詳しくクイズも混じえて楽しく案内してくださいました。
コロナが収まって実際に訪れることが出来る日を楽しみにしたいと思います。
副会長 佐々木 朝里
お問い合わせ
同志社大学 経済学部父母会
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入ル
TEL:075-251-3523
FAX:075-251-3136
E-mail:kei-fubo@mail.doshisha.ac.jp