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教育講演会レポート

2023年3月7日

 2023年2月25日、今出川キャンパスにて教育講演会が開催されました。

 はじめに定浪父母会会長から挨拶があり、続いて宮本経済学部長からは、対面の授業が増えて学生同士交流の幅が広がってきたとのお話がありました。

 今年度の教育講演は同志社大学名誉教授の布留川正博先生による「大西洋奴隷貿易と奴隷船」とのタイトルでお話いただきました。布留川先生は世界経済史がご専門で、最近では「奴隷船の世界史(岩波新書)」も出版されています。講演の中で、18世紀後半に生きたジョン・ニュートンについてのお話はとても興味深いものでした。ジョン・ニュートンは有名な讃美歌「アメイジング・グレイス」の作詞者ですが、元は奴隷船の船長でしたが、最終的にはイギリス国教会の牧師になり、奴隷貿易廃止運動を行うまでになったそうです。

 

 

第二部は、「採用担当者から見た最近の就職活動について」というテーマで、帝人株式会社 人財開発部採用グループ長の田中大次郎様(2005年3月、経済学部卒業)に講演いただきました。

 まず、オンライン就活が定着したことと、最近の就活傾向について説明がありました。とくに就活の早期化が進み、多くの学生がインターンシップかOne-day仕事体験に参加している状況があるとのことでした。インターンシップや仕事体験に参加することは、企業理解が深まって自己分析が進むとともに、他大学の学生とも話す機会が増えるというメリットがあるので、就活生には企業の夏季イベント参加を勧めたいとのことでした。

 また、最近の就活の傾向としては、従来のメンバーシップ型採用に加えて、職種別採用(ジョブ型採用)を導入している企業が増えており、今後さらに増えていくことが予想されるとのお話がありました。

 

 

 

学生の皆さんに伝えたいこととして、次の点を述べられました。

1)学業を頑張ったことも、学生時代に力を入れたことの一つになる

2)「やったこと」よりも、「なぜそれをしたのか」「なぜ選んだのか」という判断軸が大事

3)自分のやりたいことを無理に見つける必要はない

4)自分の可能性を狭めすぎないようにする

5)企業の採用担当者と直に会うことで、企業の「人となり」がわかり、企業の理解が深まる

 

 

学生も、就活時に自身のキャリアや「どのような仕事をしたか」、「どのように成長していきたいか」について、これまで以上に向き合う必要が出てくるとのことでした。そのため、早くから自身のキャリアや能力発揮の方向性について考えて、自身のなりたい姿に向けた勉強を進めていくことが大切であるとのことでした。

 御父母の皆様にはお忙しい中、ご参加いただき、ありがとうございました。

今後とも父母会活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。

副会長 西澤 直子

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同志社大学 経済学部父母会

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