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教育講演会レポート

2025年3月10日

 春とは名ばかりの厳しい寒さとなりました2月22日に、「多様性の街、京都」というテーマで教育講演会が開催されました。観光、文化、行政に携っていらっしゃる三名の方のご講演とパネルディスカッションが行われました。

 

 

・株式会社 らくたび 代表取締役 若村亮様より

  ~千年の都[京都]の歴史を紐解く~ 神仏習合にみる「多様性」と「寛容性」

というタイトルで神道の誕生から仏教伝来、神仏習合そして明治維新後の神仏分離から廃仏毀釈という日本の宗教史について、京都の神社仏閣の話を例にお話しいただきました。京都がなぜ多様性と寛容性の街と言われるのか、とても興味深いお話でした。

 

・株式会社 俵屋吉富 代表取締役社長 石原義清様より

 「春のお菓子」

について、俵屋吉富様の春のお菓子の写真を拝見しながらご講演いただきました。お正月にいただく花びら餅は茶道裏千家お家元11世玄々斎が川端道喜に初釜用菓子として作らせたものであること、干菓子の下萌(したもえ)は、地上に雪があるが土の中では草が萌出る準備をしている様を表現したものであることなど、それぞれのお菓子の生まれた歴史や名の由来などを伺うことが出来ました。和菓子は日常に季節を感じることができるもの、伝えていくことができるものであるということ、和菓子は日本人にとって欠かせない文化であることを改めて感じました。

 

・文化庁政策課 企画官 西川和孝様より

 「文化庁の京都移転と今後の文化政策について」

文化庁が取り組んでおられる京都発の文化振興や文化芸術を通じた地方創生、無形文化財についてなどのお話、今後の文化庁の取り組みについてもお話がありました。京料理や和菓子なども含め万博などを通じて世界に発信していくとお話され、東京にお住まいだったからこその京都の良さの気づき等についてもご講演いただきました。

 

 

 パネルディスカッションでは、それぞれのお立場から「多様性の街、京都」についてお話があり会場も和やかな笑いに包まれました。

 

 北を相国寺、南を御所に隣接する同志社大学。多様性・寛容性がある京都だからこそ、キリスト教と仏教、さらに日本の歴史と伝統文化の交わるこの地で受け入れられてきたのであるということを興味深く感じることの出来た一日でした。

 

 最後になりましたが、ご参加いただきましたご父母の皆様、ご講演いただきました皆様、講演会にご尽力いただきましたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

 

                                              副会長 中村 美紀

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