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秋の就職説明会レポート
2025年11月10日
少しずつ暑さが和らぎ、秋の風を感じ始めた10月25日、同志社大学今出川校地寒梅館ハーデイーホールにおいて、「秋の就職説明会」が開催されました。当日は、オンライン参加の方も含めて多くの皆様にご参加いただきました。
はじめに同志社大学キャリアセンター所長より、就職活動の動向についてご講演をいただきました。
現在、大学生における就職活動の開始時期は、およそ3年次生の6月頃が多いようです。企業におけるインターンシップ開始が、およそそのあたりから開始するためです。またインターンシップ参加による早期採用等も増えているため、いくつかの企業からの内定を保有したり、より納得のいく企業からの内定をと活動を継続したりする傾向にあるようです。そのため、4年次生以降も内定保留などで就職活動が長期化しているのが現状です。また、選考ルートも多種多様化しており、就職活動がさらに複雑化されていて、戦略的対応が必要であるとのことでした。
また、生成AIの登場により、積極的にAIを活用した就職活動をする学生が増えています。しかしながら、活用の仕方には、AIに頼りすぎることなく、自身の深い思考力が必要であり、正しい利用ができるように推奨し、指導をしているとのことでした。
採用担当者はAIに頼りすぎている学生には、必ず不自然さを察知します。面接では、エントリーシートに記載した内容を深堀し、本人の考え方や対応力をみることが一般的となっています。本人にしかできない言語化を求められ、自身の言葉でいかに熱心に応えられるかがカギとなるでしょう。ですから、素晴らしくできあがった自己PRが重要ではなく、いかに自分らしさを素直に伝えことができるか、いかにその企業にとって自分が力を発揮できるかを伝えられるかが重要となるとのことでした。
最後にキャリアセンターについての案内があり、ご子息ご子女が就職活動に悩んでいるという場合は、専任の担当者がチームを組んで、最後までサポートしますので、是非ともご活用くださいと、ご父母の皆様への力強いお言葉で締めくくられました。
続いて、外資系コンサルティング会社にご勤務されておられます、経済学部谷村ゼミ卒業生の方にご講演をしていただきました。テーマは「事業の最前線でいま何がおきているか」でした。
今の就職活動をしている学生に求められていることは、次のとおりです。生成AIの企業内活用により、社内の業務構造にも大きな変化が起きています。そのためこれから採用したい人物は、AIにできないことができること、もしくは採用後、即戦力があるということがキーワードのようです。AIの真の活用というのは、いかに高度な問い立てができるかということであるため、繰り返しの訓練が必要であるということです。問いのセンスを身につけるために、問題解決力(問い・仮説・検証・実行)も求められるとのことでした。原因分析の問いが、企業内での対策立案につながるため、AIへの問いを、幅広い思考力をもってできる学生が求められることになります。それに加え、語学力も含めて、就職活動への準備と対策が重要になるとのことでした。
最後に、就職活動を終えられた経済学部4年次生の学生さん、おふたりに就活体験記をお話していただきました。
特に心に留めるべきことは、面接での失敗や準備不足の後悔などは、明確にフィードバックして、次に活かすことの重要性でした。また、メンタルがきつくなりますが、落ち込むより、ポジティブに楽しむぐらいの気持ちをもって挑んで欲しいと強いメッセージをいただきました。
そして、ご父母に求めることは、我が子を信じ、任せて、介入しすぎないこと。また、精神的、金銭的の支援をお願いしたいとのことでした。
今回の就職説明会では、生成AIの登場により、就職活動にも多くの変化がもたらされていることを強く感じました。この就職説明会がご父母そしてご子息ご息女の一助になれば幸いです。
開催にあたり、ご尽力いただきました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
経済学部父母会 藤田 実保
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